個人間融資 ネクタイに見る印象管理戦略トランプは何点?(2)

今回の記事は「個人間融資 ネクタイに見る印象管理戦略トランプは何点?」です。

 ただ、アメリカ大統領に就任するほどの人物で、周囲にファッションと縁が深い人物が多いなかで、彼が正しい着こなしを知らないとは到底思えません。若い頃の写真を見ると意外なことに、実に美しいスーツの着こなしをしているのです。側近や親族も同様ですので、意識して今のスタイルを取る戦略ではないかと見ています。

 そのような視点で改めてトランプ大統領の服装をチェックすると、ソリッドタイ(無地のネクタイ)を中心に最近ではレジメンタルタイ(ストライプのネクタイ)も多く取り入れていますが、色は「赤」「青」の2色を頻用しています。いずれもインパクトの強い色味を「目に飛び込ませる」戦略を取っているようです。

トランプ赤、トランプ青のインパクト

 私は講演やコンサルティングなどで「トランプレッド」「トランプブルー」という言葉を使いますが、驚くべきことに誰もが同じ色味を思い浮かべるのです。特に「トランプレッド」の浸透度は高く、小中学生に「トランプ大統領のネクタイは何色?」と聞けば「赤!」と即座に返答が返ってきますから、印象付けは成功していると言えます。いわゆる「パーソナルカラー」を自分のものとしています。

 では、スーツはどうでしょうか。

 190cmとも言われる長身を包むスーツですが、前のボタンを締めていないので実はジャストサイズなのか、そうでないのかは判断しかねます。少々サイズにゆとりがあるのかもしれませんが、かなりハイクオリティな生地を使っているように見えます。動きに合わせて大きな身体を包むスーツの生地がしなやかに動き、ドレープ感、落ち感を伝えています。おそらくはスーパー180~200(原毛の太さを示す。スーツに艶や色の深みを生んでいる)程の高級生地を使っていると推察します。

 普段からイタリアンブランド「ブリオーニ」のスーツを好んで着用しているようですが、スティーブ・ジョブス氏もこのブランドのスーツをこよなく愛し、1着100万円前後のものが多いことが知られています。

 超高級スーツに身を包み、鮮やかな色のネクタイを締め、独自の着こなしで自身を演出しているのです。外見で存在感を発揮し、発言やパフォーマンスに注目せざるを得なくさせる演出は秀逸ともいえるでしょう。

 史上初となった米朝首脳会談では、シンガポールに入国した際のネクタイはトランプブルーでしたが、会談当日はトランプレッドでした。

次の記事に続きます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ページ上部へ戻る