個人間融資 ネクタイに見る印象管理戦略トランプは何点?(3)

今回の記事は「個人間融資 ネクタイに見る印象管理戦略トランプは何点?」です。

青と赤が与える心理効果

 ここで、色の持つ心理効果を説明しましょう。「青」は、冷静、明晰、判断力などの効果があり、いわゆる鎮静作用があります。頭痛薬のパッケージに青が多用されるのにはそのような効果があるからです。

 一方、「赤」は、情熱、アクティブ、エネルギーなどの心理効果があり、ここ一番のときには服装のなかに赤を取り入れる人が多いのです。自分を鼓舞したり、周りから情熱的な人と受け止めてもらいやすくなります。世界中の注目を集めた米朝首脳会談で、「青」と「赤」を使い分けたトランプ大統領の意図もその辺りにあるはずです。

 では、相次いでトランプ大統領の会談相手となったアジア勢の首脳陣はどうでしょうか。

 ここで、前提としてお伝えしておきたいのが、各国の文化の違いです。洋装文化の欧米と、着物文化が長かった日本、そして人民服が長かった中国、韓国、北朝鮮では、着こなしの感性は当然ながら違ってきます。「服装で自分を表現する」という考え方が全く異なるのです。そんなバックグラウンドを考えると、各国、首脳陣たちを横並びで対比するのは実に難しいのです。

 とは言っても、やはり気になりますよね。まずは北朝鮮の金正恩党委員長は、当然のようにいつもの人民服で登場。若干サイズが大き目な点が気になりますが、生地は写真で見る限り、ハイクオリティのようです。おそらくは「階級」によって生地が異なり、最高級品を使っているはずです。デザインだけに目を奪われてはいけません。余談ですが、金委員長が今年の「新年の辞」発表時にスーツを着用したのはご存知でしょうか。

 グレーのスーツとネクタイを着こなし、いつもの人民服姿では感じづらい西欧的なスマート感を感じさせたことで各国の評判も良かったようです。今後、焦点となっている非核化をめぐって各国と交渉が進むなかで、公式な場でのスーツ姿を増やせば、金委員長に対する印象はもちろん、北朝鮮という国に対する印象も変わってくるに違いないと見ています。

次の記事に続きます。

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