セブン&アイ 米コンビニ買収

セブン&アイ、米コンビニ「スピードウェイ」2・2兆円で買収…米での事業拡大狙う

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)は3日、米石油精製大手マラソン・ペトロリアム傘下で、ガソリンスタンド併設のコンビニエンスストアを運営する「スピードウェイ」を210億ドル(約2・2兆円)で買収すると発表した。国内市場が飽和状態にあるため、成長が見込まれる米国事業の拡大を狙う。

 3日に買収契約を結んでおり、株式取得は来年になる予定だ。セブン&アイの井阪隆一社長は3日、電話による記者会見で、「堅調な成長が予想される北米で千載一遇の機会。コンビニを軸にしたグローバルリテーラー(小売り企業)になる大きな一歩だ」と述べた。

 セブン&アイは米国では、コンビニ約9000店を展開する最大手だ。約4000店と業界3位のスピードウェイを買収することで、競合他社を大きく引き離す。両社が進出している地域は重複が少なく、店舗増で仕入れや配送のコスト削減も期待できる。

 稼ぎ頭だった国内のコンビニ、セブン―イレブンは、全国の店舗数が約2万1000まで膨らみ、大幅な成長は見込みにくい。さらに、新型コロナウイルスの影響で業績も悪化した。2020年3~5月期の連結決算は、売上高にあたる営業収益が前年同期比12・8%減の1兆3918億円、最終利益は73・2%減の139億円と減収減益だった。

 スピードウェイ買収は、今春に独占交渉を始めたが、価格が折り合わずに一度は断念していた。だが、新型コロナの影響長期化を踏まえ、海外市場のてこ入れを急ぐ考えに転じた模様だ。

 企業の合併・買収(M&A)助言会社レコフによると、国内企業による海外企業の買収額としては、武田薬品工業によるアイルランド製薬大手の買収(6・9兆円)、ソフトバンクグループによる英半導体設計大手(3・3兆円)、日本たばこ産業(JT)による英ギャラハー(2・2兆円)に次ぐ規模となる。

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